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同じ夜の夢が覚めても（二次創作　同夜イメソン
※こちらの曲は、須賀夕純様著「同じ夜の夢は覚めない」シリーズのシナリオをもとにつくらせていただいたものです。





目覚めのときは暗く、深く沈みゆく夢の中。
駆け出した盤面、空の星は始まりを告げる。

巡る白黒の世界は、灰色に犯されゆく。
駒を並ぶ彼ら、終わらない遊びだった。
赤色の少女は舞う、夢も現も曖昧にして。
その目に映る悲しみに負けないよう。

目を閉じた先の光は程遠く近く。
だから、覚悟なんて言葉に夢託し。

優しさのない世界の廻るように、
月の見えない夜空に舞う赤を見つめたら、
大切なものと共にこの罪も抱いて、
ゲーム世界で、誓う。

選択された場所、泣き笑い生きる人々。
その歩む先、果てない迷い道だった。
プログラムの中に蠢く灰色の摂理。
赤い羽根の舞う星空に見た。

変わらない世界を望むその大罪を、
胸にしまって前見据え歩き出す。

真実のない世界の廻るように、
月の昇る冷たい夜空を見上げたら、
隣の君に揺らぐ理蹴散らす日に、
ゲーム世界で、願う。
君といられることを。

終末は白く、溶けて浮かびゆく夢の中。
新たな意味掴めるその時を待っていた。
青い空間に揺らめいた光、掴んで。
悲しみと希望の夢に飛び立つ。




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